駕籠真太郎さんは、幻想的とも狂気的ともいえる独特な世界観の作品で人気を集める漫画家です。漫画好きの人やサブカル好きの人なら、一度は作品を手に取ったことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんな駕籠真太郎さんのプロフィールや人気作品を徹底紹介します。
駕籠真太郎のプロフィール
名前 | |
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読み方 | かご しんたろう |
生年月日 | 1969年月日 |
出身地 | 東京都 |
身長・体重 | ーcm/ーkg |
血液型 | 不明 |
学歴 | 不明 |
作品ジャンル | グロテスク ホラー 猟奇 人体改造 成人向け |
駕籠真太郎の経歴
ここからは、駕籠真太郎さんの詳しい経歴を紹介します。
映画監督に憧れるも断念
駕籠真太郎さんは、幼いころから絵を描くのが好きで「クリエイティブな職業に就きたい」と考えていました。多くの映画に出演していたイギリスのコメディユニット「モンティ・パイソン」が好きだったこともあり、映画監督になりたいと考えていたそうです。
しかし、映画は多くのスタッフや共演者と一緒に作り上げる必要があったことから、駕籠真太郎さんは映画監督の夢を断念します。理由は、当時の駕籠真太郎さんは「1人の作業が楽しい」と強く感じていたそうで、複数の人と一緒に映画を作るなら、1人で好きな絵が描ける漫画のほうがいいと考えたからだそうです。
荻野真のアシスタントを経て漫画家デビュー
その後駕籠真太郎さんは、漫画家・荻野真さん(代表作:孔雀王)のアシスタントになりました。 駕籠真太郎さんは荻野さんのことを「ダメ出しもされたけど、うまく描けたときはちゃんと褒めてくれる人」だと語っています。
そして1988年、ついに駕籠真太郎さんはCOMIC BOXから漫画家デビューします。当時のCOMIC BOXはいわゆるマイナー雑誌でしたが、だからこそ駕籠真太郎さんは「自由にやれるのではないか」と考え原稿を持ち込んだそうです。
ブラックユーモアな作風で人気作家に
デビュー後は自由に描ける環境を求めて、さまざまな雑誌に作品を発表します。
男性誌・女性誌問わず漫画を描いたことで幅広い層のファンを獲得し、徐々に認知度も高まっていきました。
そして1990年代に入ると、サブカル界隈で「悪趣味・鬼畜ブーム」が発生。ブームがさらなる追い風となり、ブラックユーモア色満載の駕籠真太郎さんの作品も今まで以上に注目を浴び、高く評価されるようになりました。
駕籠真太郎は奇想漫画家
現在、駕籠真太郎さんは「奇想漫画家」を名乗っています。
駕籠真太郎さんが自らに肩書きをつけたのは、漫画家の根本敬さんが「特殊漫画家」と名乗っている姿を見て、いいなと思ったからだそうです。そして、漫画を描く際、駕籠真太郎さんはストーリーよりも発想の奇想さに重きを置いていることから、自身を奇想漫画家と呼ぶことにしたそうです。
今では、駕籠真太郎さんの作品は「奇想ワールド」と呼ばれることもあり、奇想という言葉は駕籠真太郎さんを表す重要キーワードになっています。
イベント活動やグッズ制作にも積極的
漫画はもちろん、カラーイラストにも定評がある駕籠真太郎さん。駕籠真太郎さんのカラーイラストは、可愛らしい絵柄と毒気のある描写、ポップな色使いが特徴です。
イベントではイラストを使ったグッズ販売も行っており、新作グッズの制作にも積極的な姿勢を見せています。グッズは、イベントに行けないファンのためにネット販売もされているので、興味があればぜひチェックしてみてくださいね。
駕籠真太郎は世界からの評価も高い!
独自の路線を突き進む駕籠真太郎さんは海外からの人気も高く、2013年にはスペインの漫画賞を受賞しています。
また、2014年にはアメリカのミュージシャン、フライング・ロータスさんのアルバムアートワークを手掛けました。開催したイベントにはわざわざ海外からファンが来日することもあり、駕籠真太郎さんの作品の魅力は海を超えて拡大中です。
駕籠真太郎の人気作品を紹介!
ここからは、ぜひ一度読んでほしい駕籠真太郎さんのおすすめ作品を紹介します。
奇人画報
「奇人画報」は、駕籠真太郎さんの短編作品集。タイトルの通り、さまざまな奇人が登場する作品はインパクト抜群で、一気に奇想ワールドに引き込まれます。
短い話がぎゅっと詰まっているため読みごたえがあり、初めて駕籠真太郎さんの作品を読むという人にもおすすめです。
輝け!大東亜共栄圏
太平洋戦争をモチーフにSF色を加えた本作は、エログロナンセンスの極みといっても過言ではありません。サブカル好きの人ならハマること間違いなしの、不朽の名作です。
超伝脳パラタクシス
「超伝脳パラタクシス」は、駕籠真太郎さんのなかでは比較的マイルドな作品です。
ド派手なスプラッタというよりも読み終わった後の不気味さが特徴で、ホラーじゃない怖さを味わいたいときにも適しています。
この記事のまとめ
今回は「サブカル界の重鎮」とも呼ばれている、奇想漫画家・駕籠真太郎さんについて紹介しました。
駕籠真太郎さんの作品は、随所にちりばめられたブラックユーモアに中毒性があり、何度も読み返したくなる魅力があります。作品を読んだことがない人は、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。