村上浩輝さんは、「”場の発明”を通じて欲しい未来をつくる」をテーマに、不動産とテクノロジーを掛け合わせた『PropTech(不動産テック)』の先駆者として業界を牽引し、多くの人々の共感と支持を集めている株式会社ツクルバの創業者であり、CEOを務めた人物です。
これまでコワーキングスペース「co-ba」や、流通プラットフォーム「cowcamo」などの事業を立ち上げ、成功に導いてきました。
この記事では、村上浩輝さんの経歴に加え、ツクルバ創業に影響を与えたとされる学生時代に焦点を当て、生い立ちや学生時代に培った経験・価値観、人との出会いについて紹介します。
また、現在の活動や、ツクルバが立教大学のBLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)の連携企業として参画した背景など、立教大学との関わりについても解説しています。
村上浩輝さんの人物像やこれまでの歩みを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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村上浩輝のプロフィール

| 名前 | 村上浩輝 |
|---|---|
| 読み方 | むらかみ ひろき |
| 生年月日 | 1985年9月11日 40歳(2026年7月時点) |
| 出身地 | 東京都 |
| 学歴 | 立教大学社会学部産業関係学科(現・経営学部)卒業 |
| 肩書 | 株式会社ツクルバ創業者、エンジェル投資家 |
村上浩輝の生い立ち・経歴

村上浩輝さんがツクルバを創業した背景には、生い立ちが強く関係しているといわれています。
ここでは、幼少期から学生時代の生い立ちとツクルバ創業までの経歴、創業後の活動をまとめました。
学生時代からコミュニティづくりに関心を持つ
村上浩輝さんは、幼少期から「人が集まる場」といったコミュニティづくりに強く関心のある少年でした。
また、Windows95の登場やビル・ゲイツと孫正義によるMicrosoftの日本市場進出を目の当たりにした世代であることから、「世界は人が創っている」という感覚を持ったのも幼少期とのことです。
こうした体験から、自分も創造の担い手になりたいと考えるようになり、当時は漠然としていたものの、起業を夢見ていました。
立教大学時代はダンスに熱中し、自らイベントやコンテストを企画・運営するなど、単なる趣味にとどまらず「場づくり」に携わる経験をします。企画・運営するうえで学生向けのマーケティング施策に関わる機会もあったそうです。
村上浩輝さんにとって、大学生ダンサーの活躍の場を広げたいという想いで始めたイベントやコンテストの企画・運営への挑戦が、起業したいという気持ちをより前進させた経験なのでしょう。
不動産×IT領域でキャリアを形成
立教大学卒業後、不動産ディベロッパーである株式会社コスモスイニシアに入社し、事業用不動産のアセットマネジメント業務に従事します。
その後、株式会社ネクスト(現:株式会社LIFULL)へ転職した村上浩輝さんは、不動産領域のSaaS型サービスの企画開発・マーケティングを担当し、ITへの知見も深めていきました。
村上浩輝さんは、サラリーマン時代の経験によって不動産×IT領域のキャリア形成に可能性を感じ、幼少期から夢見ていた起業へと動き出します。
ツクルバの共同創業と「co-ba」の立ち上げ
2011年に中村真広さんとの共同創業によってツクルバを設立し、村上浩輝さんは代表取締役CEOに就任しました。
「場の発明」をミッションとして掲げて、創業初期にコワーキングスペース「co-ba」を立ち上げます。
デザイン・コミュニティ・テクノロジーを掛け合わせてプロデュースする受託型事業でも成功していたツクルバですが、当時はコワーキングスペース自体がまだ一般的ではない中、「co-ba」は単なるワークスペースの提供にとどまらず、起業家やクリエイターが出会い、挑戦し、新たな価値を生み出すエコシステムの形成を目指した先駆的な取り組みとして注目を集めました。
その取り組みは、現在のスタートアップカルチャーやコミュニティ形成の礎の一つとなり、日本のスタートアップブームを草創期から支えた存在として評価されています。
受託型事業からスタートアップ事業への大きな方向転換は、現在のツクルバの原点となりました。
「cowcamo」の急成長と東証マザーズ上場
ツクルバは、「co-ba」に続いて2015年に中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を立ち上げます。
デザイン・コミュニティ・テクノロジーを掛け合わせた受託事業で成功を収めていたツクルバは、その後、中古・リノベーション住宅市場にも新たな価値を生み出しました。
単なる不動産流通ではなく、日本の空き家問題やスクラップ&ビルド中心の住宅文化に対し、「中古住宅を自分らしく住み継ぐ」という新たなライフスタイルを提案。環境に配慮した持続可能な住まい選びを広める先駆的な取り組みとして、多くの共感を集めました。
そして、2019年7月には、東証マザーズ(現:グロース市場)への上場を果たしました(※証券コード:2978)。
村上浩輝さんは、東証マザーズへの上場を「第三創業期のスタート」と捉え、より精密な戦略と高度な事業運営にチャレンジを行った結果、上場後、2019年8月~2020年1月までの売上総利益は前年同期比161%を記録しています。
現在もツクルバは、上場企業の1社として中長期的な事業成長を目指した活動を続けています。
村上浩輝と立教大学の関係とは

村上浩輝さんは、立教大学社会学部産業関係学科(現:経営学部)の卒業生です。
ここでは、村上浩輝さんが立教大学で得た価値観や現在のキャリアに繋がった経験、起業家としての原点といえるデイヴィス・スコット教授との出会い、ツクルバ創業後の事業づくりにつながった経験について紹介します。
また、「キャリアの立教」と呼ばれる同大学の卒業生である村上浩輝さんのキャリア観と、社会貢献への活動についてまとめました。
立教大学で培ったコミュニティ形成の価値観
村上浩輝さんは立教大学へ入学後、ダンスサークルの活動に熱中します。チームでダンス舞台を作り上げていくことに喜びを覚え、自ら踊るだけでなくイベントの主催といった運営関係にも興味を持つようになりました。
過去には、NIKEと協賛した学生向けマーケティング施策に携わった経験もあります。
この経験を通じて培われた「人と社会の関係性」や「コミュニティの価値」といった考え方は、ツクルバの理念である「場の発明」にも反映されており、卒業後も立教大学で培った価値観を、事業を通じて体現しました。
村上浩輝さんにとってダンスサークル活動における経験は、現在のコミュニティ形成の価値観を培った原点の場といえるでしょう。
現在のキャリアにつながった学生時代の挑戦と失敗
プロダンサー×学生ダンサーのイベント開催やNIKEとの協賛による学生向けマーケティング施策への関わりなど、学生時代から多くの成功を遂げてきたように思える村上浩輝さんですが、当時は背伸びしていた部分もあり、多くの挫折や失敗も経験したそうです。
しかし、ダンス活動・イベント運営を通じて多くの出会いにも恵まれたため、振り返ってみると挫折や失敗も含めてプラスとなる経験ばかりだったといいます。
村上浩輝さんにとって、ダンスサークルを通じたさまざまな挑戦や失敗の積み重ねや、チームで1つのことを創り上げる楽しさは、現在のキャリアの土台にもなっており、起業への興味を駆り立てる経験となりました。
デイヴィス教授との出会いが起業家としての原点に
漠然としながらも、将来は起業してサービスを作りたいと考えていた村上浩輝さんは、経営者の近くで学びたいと思い、立教大学経営学部のデイヴィス・スコット教授のゼミに入ります。
デイヴィス・スコット教授とは、経営戦略から考えられる社会価値創造に関する理論と実践を研究している博士です。
「自分を面白いと思ってくれる人に出会うことが大事」と考える村上浩輝さんですが、幼少期から学校の先生などに理解されないことも多かったそうです。
しかし、デイヴィス教授は唯一まともに村上浩輝さんの話を聞き、相手をしてくれる存在でした。日本では「出る杭は打たれる」といった風潮がありますが、デイヴィス教授からは「人と違う考えを持っていることを隠さず、自信を持つべきだ」という考え方を学びました。
デイヴィス教授との出会いは、村上浩輝さんが自分自身を肯定的に受け入れるきっかけとなり、その後の起業家としての歩みにつながる大きな転機になったといえるでしょう。
ツクルバの事業づくりにつながった経験
村上浩輝さんにとって、学生時代に取り組んだコミュニティづくりやイベント運営の経験こそが、今のツクルバの事業に大きくつながっているようです。
特に「人が集まることで価値が生まれる」という立教大学在学中に学んだ視点は、コワーキングスペース「co-ba」や住まいのプラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」の事業づくりに影響していることも、度々発信されています。
「キャリアの立教」と村上浩輝のキャリア観
立教大学では「キャリアの立教」という言葉を掲げており、1年次から参加可能なプログラムを多彩に展開し、就職に向けて自分のことや社会を知ることができるよう「自分らしい人生や働き方を考える教育」を重視した教育サポートを行っています。
村上浩輝さんが発信する「働き方」「暮らし方」「コミュニティ形成」といったキャリア観と立教大学の価値観は非常に親和性が高く、卒業後も思想を体現する人物として注目されています。
立教大学出身の起業家として社会へ価値を還元

立教大学での学びや経験は、村上浩輝さんのコミュニティへの考え方やキャリア観を形成し、現在の起業家としての活動にも大きな影響を与えています。
その学びへの恩返しとして、自身が立教大学出身であることの価値を次の世代へつなげたいという思いから、2025年4月15日から7月15日まで、立教大学経営学部の人気コアカリキュラム「BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)」にツクルバが連携企業として参画しました。
ツクルバは、次世代のリーダーが成長できる機会の創出に力を入れており、村上浩輝さんのキャリア形成の原点ともいえる立教大学をはじめとする教育機関と連携し、新卒採用の強化や若手人材の育成に取り組んでいます。こうした活動を通じて、人材育成や教育分野への貢献も進めています。
実際に、2016年から新卒採用を開始し、新卒入社1年目でチームリーダー、3年目でマネージャーに昇格する社員を輩出するなど、若手が早期から活躍できる環境を整えていることも特徴です。
村上浩輝の現在の活動

村上浩輝さんが創業したツクルバは現在、「第三創業期」という言葉を掲げながら、事業の成長に加え、新たな住まい・ライフスタイル領域への挑戦を進めています。
さらに、村上浩輝さん自身は講演やインタビューを通じて、起業論やキャリア論、これからの働き方・暮らし方についても積極的に発信しています。
ツクルバ創業後も住まいの領域に関わりながら、新たな挑戦を続ける村上浩輝さんの現在の活動について紹介します。
創業したツクルバの事業内容
現在、ツクルバの主力事業は中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」です。「カウカモプラットフォーム事業」と「カウカモエージェントサービス事業」を展開し、中古住宅市場の活性化に取り組んでいます。
「カウカモプラットフォーム事業」は、企画・開発・運営を行っており、テクノロジーとデザインを活用した独自のプロダクト群によって集約したデータによって、より良い住まいの流通の実現を目指した活動を行っています。
「カウカモエージェントサービス事業」では、問い合わせのあった個人ユーザーに向けて独自開発したシステムを使用し、各ユーザーに合った提案や効率的でスムーズに購入・売却できるサービスを提供しています。
また、法人向けのリノベーション住宅のデザインや企画プロデュースも同事業で行っています。
都市・住まい・コミュニティに関する発信

村上浩輝さんは、SNSを通じて都市・住まい・コミュニティに関する情報発信も行っています。
Xのアカウント(@hirokidmc)では、ツクルバに関する情報やビジネス観などに関する情報を発信中です。
また、ツクルバの公式X(@tsukuruba)では企業の最新情報やサービスに関する情報を確認できます。
村上浩輝さんのSNSをチェックすることで、現在の活動や価値観への理解を深められるでしょう。
まとめ
村上浩輝さんは、ツクルバの創業時から「会社はその本業を通じて、社会に価値を生み出すために存在する」という信念で、取引先や協力企業といったパートナーと共にサービスを作り上げてきました。
立教大学は単なる出身校ではなく、さまざまな挑戦や失敗、恩師といえるデイヴィス教授との出会いといった起業家としての村上浩輝さんを作り上げるきっかけとなった場といえます。
「キャリアの立教」として知られる立教大学での学びや経験は、現在のキャリア観・コミュニティ形成などに大きく影響しており、キャリア講演会への登壇やカリキュラムへの参加を通じて社会へ還元しています。
現在、村上浩輝さんはツクルバのCEOを野村駿太郎さんに託し、「不動産テック企業の経営者」という枠を超えて、これからの都市や暮らし、コミュニティの在り方を発信する起業家として幅広く活動を続けていくことが期待される人物といえるでしょう。







