国本幸司さんは、パチスロをはじめとする遊技機製品が評判のネット株式会社の創業者で、2023年10月7日に享年81歳で惜しまれつつ逝去しています。
学生時代に成型工場を立ち上げ、学業と並行しながらの経営に苦労も多かったという国本幸司さんですが、晩年は家族との時間や趣味を楽しみながら、自身が創業したネット株式会社の取締役会長としての職務を全うしてきました。
この記事では、国本幸司さんのプロフィールや取引先・社員からの評判口コミ、人柄、家族構成とネット株式会社の事業内容、会社の強みについて紹介しています。
また、ネット株式会社の現社長を務める国本幸司さんの息子や投資家として活躍する孫に関する情報についても紹介していますので、国本家3世代の活躍を知ることができる記事です。
- 国本幸司のプロフィール
- 国本幸司の経歴
- 国本幸司の周囲からの評判
- ネット株式会社とは
- ネット株式会社の強み
- 国本幸司の人柄／趣味
- 国本幸司の家族構成
- 共同創業した息子が社長に就任し孫は投資家として活躍？
- この記事のまとめ
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国本幸司のプロフィール
| 名前 |
国本幸司 |
|---|---|
| 読み方 | くにもと こうじ |
| 生年月日 | 1941年10月9日 |
| 出身地 | 大阪府大阪市 |
| 身長・体重 | 170cm／78kg |
| 血液型 | B型 |
| 学歴 | 同志社大学卒業 |
| 所属 | ネット株式会社（創業者） |
国本幸司の経歴
国本幸司さんは大阪府大阪市で生まれました。
幼少期は“わんぱく”という言葉が似合う活発な少年で、近所のガキ大将として子ども達をまとめるリーダー的存在だったそうです。
また、高校卒業後に進学した同志社大学では相撲部に所属し、瞬発力・パワーなど高い身体能力をもつ青年だったことが伝わります。
国本幸司さんは大学時代に結婚しており、学業の傍らで成型工場を開業しています。
当時は借金無しに経営することは難しく、借金との攻防を繰り返しながら運営を行っていました。学業と並行しながらの会社経営は苦労も多く、学業に専念することも難しいため大学には8年間通い卒業しています。
苦労しながらも各種パチスロメーカーのOEMを主力事業としたところ、着実に成果を残せるようになりました。メーカー買収も成功したことでネット株式会社の創業者となり、パチスロメーカー業界で多くの功績を残します。
国本幸司の周囲からの評判
社員からみた国本幸司さんは、仕事に厳しい面もあったという評判が見受けられるものの、オンオフはしっかりしていて仕事後のお酒の場では社員を楽しませてくれる愉快な方というエピソードもありました。
また、製品開発に妥協はせず、時には厳しい条件を提示することから頭を悩ませる取引先も多かったという評判もありましたが、取引先に困りごとが起きると必ず助け船を出してくれるなど、恩を恩で返す情の厚い人物だったことから、社外の人たちとの信頼関係も深かったようです。
国本幸司さんはものづくりに対してのこだわりが強く、満足がいく製品ができるまで何度も取引先と共に試作を繰り返してきました。
時には「やりすぎ」と感じる取引先もあったようですが、苦労して仕上げた製品ほどヒット作へと繋がることが多く、改めて「国本幸司さんのものづくりへの情熱が伝わった」などと評価しています。
厳しさの中に優しさがあり、モノづくりへの情熱や関係者への愛情が深い人物であったことが伝わります。
ネット株式会社とは
ネット株式会社は、国本幸司さんが創業者となり、息子である国本昂大さんと共に設立した会社で、1996年に日活興業の経営陣刷新と共に改称しました。
大阪府大阪市に本社を置き、全国14か所に営業室、1か所に工場があり、設立当初から革新的な機能を持つ遊技機製品を続々と発表したことで現在も業界内で一目置かれている会社です。
事業承継のため、2019年に創業者である国本幸司さんは代表を退いて取締役会長へ就任し、新代表として息子である国本昂大さんが就任しています。
事業内容
ネット株式会社の事業内容は、遊技機（パチスロ）の企画・開発・製造・販売やコンピューターソフトウェアの開発・販売です。
パチンコホールや法人のオーナーに向けた営業担当によるパチスロ機の提案から、プログラマーによる遊戯機のソフトウェア開発、電気技術者によるパチスロ機の電気・回路設計、機械設計までを行い、パチスロ業界に貢献しています。
また、電気技術者によるリチウムイオン電池の研究・開発も進んでおり、現在は大手メーカーと共にフォークリフト用の電池パック開発を中心とした新規事業を展開中です。
会社概要
ネット株式会社の強み
ネット株式会社の強みは“おもろいをカタチにする”ことを追求する企業であるということです。
“おもろい”をテーマにしたパチスロ機の企画・開発に力を入れ、今までにはなかった新発想の機種を市場投入する準備を着々と進め、パチスロ界の未来を明るいものにするために事業活動を続けています。
新たなパチスロ機の開発
パチスロ業界では現在、5号機から6号機への移行が進んでいますが、遊技機の移行とコロナ禍が重なったことで世間のパチスロ離れが加速してしまいました。
この現状を打破しようとネット株式会社では新たなパチスロ機の開発により力を入れ、多くの開発パートナー企業と共に“おもろい”パチスロ機の投入準備を整えています。
新機種の開発・販売によってパチスロ業界に“おもろい”を提供することで、パチスロの未来がより明るいものになるよう貢献しています。
唯一無二の販売方法
ネット株式会社は20年以上前から業界に先駆けて必要部材のリユースを行っていました。
リフォーム機はサステナビリティが高いだけでなく、適正価格で販売でき、他社より安価に提供することが可能です。
パチンコホールを運営する法人の初期導入コストの削減にも繋がり、さらにはプレイヤーの方へ還元することができるため、三方良しの販売方法であると評判になっています。これは、競合他社が真似できない、ネット株式会社の唯一無二の販売方法です。
また、近年はパチスロ機のレンタル販売も主流化し、パチンコホールでの稼働が芳しくない場合には早い段階で引き取りが可能なことから、コスト削減に繋がると多くの法人に選ばれています。
株式会社ロケットバッテリーを設立
ネット株式会社では新たに「株式会社ロケットバッテリー」という社内カンパニーを立ち上げ、リチウムイオン電池の事業を展開しています。
フォークリフト用の大容量リチウムイオン電池を主軸に、これまで鉛電池が当たり前とされてきた動力電池の常識を覆す新事業として活動中です。
株式会社ロケットバッテリーでは、SDGs活動としてアフリカの食料廃棄問題の改善となる提案も行っており、これまでUNOPS（国連プロジェクト・サービス機関）やソニーが支援しているGlobal Innovation Challengeにおいて600社以上が参加している世界のスタートアップの中で2位に選ばれ、2つの機関からの支援の下、スピード感ある事業展開を行っています。
国本幸司の人柄／趣味
国本幸司さんは常に堂々とした風格があり、ものづくりへの情熱が強く、満足できる製品ができるまで諦めない辛抱強い人であったことがうかがえます。
厳しい人柄だったという声がある一方で、困った時は国本幸司さんが必ず手を差し伸べてくれたというエピソードがいくつもあることから、人情が厚い人柄であることが伝わります。
若い時に苦労を経験してきた国本幸司さんだからこそ、人に対して愛情をもった厳しさや優しさを与えられる人柄だったのでしょう。
また、趣味はゴルフであることから職場や取引先、家族と休日はゴルフを楽しんでいたのではないでしょうか。
国本幸司の家族構成
国本幸司さんは大学時代に結婚し、妻と長女・次女・長男・三女・四女の7人家族です。
国本幸司さん自身も姉が3人いることから女系家族である印象を受けました。
妻と学生結婚から約60年共に連れ添い、孫も13人いるなど子宝にも恵まれた国本幸司さんは、晩年、近所に住む娘や孫たちに会いにいくことも楽しみの1つだったようです。
共同創業した息子が社長に就任し孫は投資家として活躍？
ネット株式会社を共同創業した息子である国本昂大さん（現社長）に事業承継し、2019年に国本幸司さんは取締役会長に就任しました。
また、2020年には国本幸司さんの孫である国本帆高さんが立ち上げた「90s（ナインティーズ）」が注目を集めています。
90sとは、1990年代前後に生まれた起業家や投資家限定のコミュニティ型投資ファンドです。
90sが投資を実行した起業家たちは、東京都赤坂にあるオフィスやビジネスチャットツール「Slack」のチャンネルで、リアルな経営の知見や情報共有などのやり取りができるコミュニティの場が用意されています。
90sのファンド規模は5億円の予定となっており、イグジット事例が生まれるとそのリターンも資金として充てていくことが発表されています。
国本帆高さんが90sをスタートした背景には、父である国本昂大さんの存在が大きかったようです。
国本帆高さんは学生時代にネット株式会社で働いた経験があり、大学卒業後には野村証券の投資銀行部門に就職して投資手法を学ぶなど、経営やお金を増やすことへの興味を強く持っています。
「父の2倍稼がないと生まれてきた意味がない」と話す国本帆高さんの自責感の強さは父親譲りであり、祖父である国本幸司さんと似たところがあるようにも感じます。
活発的な起業家コミュニティが多く存在する中、サステナブルな繋がりのある起業家を応援するコミュニティとして、社会への貢献を目指している90sの活動にも注目です。
この記事のまとめ
国本幸司さんのプロフィールや評判、ネット株式会社の事業内容などに関する紹介は以上となります。
国本幸司さんは生前、パチスロ業界を中心に様々な功績を残した人物であることが今回の記事でお分かりいただけたと思います。
ものづくりへの情熱は息子である国本昂大さんに伝わり、現在はリチウムイオン電池の開発事業を邁進させ、孫の国本帆高さんは投資家としてサステナブルにつながる起業家の支援に力をいれるなど、様々な観点から社会貢献を続けている家族であることが分かりました。
今後もネット株式会社は国本幸司さんの意思を受け継ぎ、パチスロ業界の明るい未来を目指しながら、おもしろさを追求した遊技機の開発や新事業であるリチウムイオン電池の事業拡大を実現していくことでしょう。
