ジャスパー・チャン(Jasper Cheung)氏は、今まさにブラックフライデーで大セール中の、アマゾンジャパンの社長です。
Amazon.co.jpのサイトがオープンになり、サービスが開始された2000年からアマゾンジャパンに参加。翌2001年に前任のジェフ・ハヤシダ氏から社長職を継いでから現在までの20年間で、カラオケボックスを会議室代わりにしてスタートしたアマゾンジャパンを、今のような巨大企業に育て上げました。
今回は、そのジャスパー・チャン氏について調べてみます。
ジャスパー・チャンのプロフィール
名前 |
Jasper Cheung |
---|---|
読み方 | ジャスパー・チャン |
生年月日 | 1964年10月26日 |
出身地 | 香港 |
居住地 | ー |
身長・体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
最終学歴 | 香港大学工業工学部 |
所属 |
アマゾンジャパン合同会社社長(2001年4月~) |
ジャスパー・チャンの経歴
ジャスパー・チャン氏は、名前だけ聞けば中国人のように感じてしまいますが、国籍としてはカナダ人とのことです。
1964年に香港で生まれ、香港が中国に返還される前にカナダに移住。
1986年に香港大学工業工学部を卒業し、最初はキャセイパシフィック航空に入社しました。この時の部署は『分析、財務、マーケティング』。運輸業の中でもトップクラスのホスピタリティを求められる航空会社での体験が、現在の顧客第一主義に繋がっているのかもしれません。
翌年にカナダに移住し、プロクター・アンド・ギャンブル・インク(P&G)に入社した際は『ファイナンスマネージャー』担当。前職での財務管理の経験を生かして、金庫番として活躍していきます。顧客管理と財務管理、その両方を経験してきたことが、今のアマゾンジャパンの強さに繋がっているのですね。
その後、1990年に、ヨーク大学でMBAを取得し、アマゾンジャパンへの参加に繋がります。
ジャスパー・チャンのアマゾンジャパン参加
ジャスパー・チャンがアマゾンジャパンに入社したのは、来日後の2000年。前歴を生かした、ファイナンス・ディレクターとしてのスタートでした。
当時のアマゾンジャパンは、社員数十人の貧乏企業で、カラオケボックスを会議室代わりに使っていたこともありました。そこで財務管理をし、会社の運営資金を調達したのだと思うと、並の腕ではありません。
また、航空会社に勤務していた時代に身に着けた分析能力で、インターネット事業の真ん中で商売をするAmazonの、膨大な量のデータを分析し、徹底した顧客第一主義のもとに、アマゾンジャパンを拡大させていきます。
2001年にアマゾンジャパン代表取締役社長に就任し、ジェフ・ハヤシダ氏を加えた『二人社長』体制を取りましたが、その後ジェフ・ハヤシダ氏が社長職を退き、以後、一人で社長を務めています。
日本でだけ生まれ育った人達とは異なる感性や価値観を持つ人は、海外との繋がりをより濃くした今のネット社会には必要不可欠であり、コミュニケーションのベースとなる言語を複数理解して操れるリーダーは、探して見つかるものではありません。そういう意味でもジャスパー・チャン氏は、得難い存在と言えるでしょう。
国をまたぐグループ会社では、業績が落ちたら代表交代というのが常識で、そんな中で20年間もトップに立ち続けるというのは、なかなかできることではありません。
ジャスパー・チャンのプライベートは?
国内各社の有名社長とは違い、SNSやテレビ出演といった活動はせず、むしろ存在を忘れるほど静か。自分の仕事をするタイプなのかもしれません。発信らしい発信は、PHP研究所発行の『Day1 毎日がはじまりの日』だけでした。
ジャスパー・チャン氏はSNSでの発信をしない人なので、ご家族の写真や情報は、ほとんど出てきません。
奥様は日本人で、お子さんがひとり。
そこまでしか公開されていませんでした。巨大企業の代表ですから、色々な危険があるためかもしれませんね。
国籍はカナダにおいているものの、日本で家庭を持つことを決めたあたり、生涯アマゾンジャパンと共に在ると決めているのかもしれませんね。
ジャスパー・チャンの顧客第一主義
Amazonグループ全体に対して言えることですが、Amazonは「地球上で最もお客様を大事にする企業」であることを使命としています。
それを元々「お客様は神様」な日本で、カナダ人のジャスパー・チャン氏が実践するのですから、その手段も生半可なものではありません。
ジャスパー・チャン氏が、物販業の中で最大のサービスのひとつと考えるのは「商品の品質の維持」で、それがアマゾンジャパンの「偽造品撲滅プロジェクト」「サクラの取り締まりによるレビューの信頼度向上」などで、買い手を喜ばせる一方で、売り手の規約違反を厳しく取り締まっています。
それは売り手が大企業である場合も同様で、規模の大小に関わらず、規約をはずれれば上場企業であっても、容赦無くアカウントを停止。
注文を受けてから商品を発注する、所謂『無在庫業者』も理由をつけて取り締まっていますから、売り手には厳しく買い手には優しい、買い手にとっては安心な形を作ってくれています。
この記事のまとめ
ブラックフライデーは、元々はアメリカで各店が行っている、毎年11月の第4木曜日から開催される大規模なセールのこと。日本で初めてこれを取り入れたのはイオングループで、アマゾンジャパンはそれに続いた形になりますが、今ではすっかり定着しています。
次は、このブラックフライデーに間に合わなかった人達に対する、ブラックフライデーの3日後の月曜日からの「サイバーマンデー」あたりが盛り上がるのかもしれませんね!