山口幸隆(やまぐち ゆきたか)さんは、築地市場内の200店中、31店を擁する水産仲卸業者「やま幸」グループの代表取締役です。
東京・豊洲市場の新春恒例「初競り」において、前回の記事で紹介させて頂いた「すしざんまい」の木村社長に競り勝って、211キロのクロマグロを1688万円で競り落としたことで、銀座で寿司店などを経営する「オノデラグループ」と共に名を上げた仲買人の方ですが、マグロに対する真摯な姿勢は、2020年10月放送の「情熱大陸(TBS系)」などで、既に特集されていました。
今回は、そんな山口幸隆さんの経歴やプライベートに迫ってみたいと思います。
山口幸隆のプロフィール
名前 |
山口 幸隆 |
---|---|
読み方 |
やまぐち ゆきたか |
生年月の | 1963年ー月ー日 |
出身地 | 東京都 |
居住地 | 東京都 |
身長・体重 | ーcm/ー㎏ |
血液型 | ー |
最終学歴 | ー |
所属 |
やま幸 |
山口幸隆の経歴
山口幸隆さんは、築地市場の一番番頭の息子として生まれました。
幼い頃からのお父さんの仕事を見て育ち、そのお父さんから大学2年生の時、
「もしお前がマグロをやりたいというなら独立する」
そう言われて、お父さんと一緒に「やま幸」を立ち上げました。
東京の築地市場は2018年10月6日、83年間の歴史に幕を閉じ、同月11日に豊洲市場で再スタートを切りましたが、その水産物エリアの象徴であるマグロは、初競りの価格を毎年報じられ、その競りに参加させてもらう仲買人は、まさに市場の花形。
そんな中で銀座の高級鮨店を始め、日本全国の多くの寿司店に支持され注文が殺到しているのが、この「やま幸」です。
お父さんと会社を立ち上げて以降もマグロや市場を学び続け、そこから36年で店舗数を2倍に増やしながら市場に立ち続け、マグロ以外の高級鮮魚専門店やレストランなど、幅広い事業を展開させて、やま幸を現在のようなグループ企業へと成長させたのが、この、山口幸隆さんです。
山口幸隆のマグロへの情熱
山口幸隆さんの仕事の話を聞いていると、商品として扱うマグロを本当に大切に思い、強くリスペクトしていることを感じます。
1日に50貫ものマグロの握りを食べるのは、
「商品をプロとして責任を持って出せなくなったら、マグロやめます」
(2020年 情熱大陸より)
そんな思いから。マグロを食べ、マグロで食う覚悟が伺える、強い言葉ですね。
その店のシャリに合うものを卸さないと美味しい鮨にはなりませんので、できるだけ食べに行くようにしています。
あと、お店が気に入っているマグロがあるならば、そのレベルに到達しなければ絶対に売りません。それが取引をする条件ですね。状態が悪かったら交換するから持って来て欲しいと伝えています。
(ポケットコンシェルジュ より)
徹底して「お店をおいしくする」仕事にこだわる。ですが、そんな山口幸隆さんでも、最初から目利きができたわけではありません。
春先に勝浦で獲れたキレイで美味しそうなマグロ。お客さんはおいしいと喜んでくれるけど、なんだか好みじゃないし美味しくない。
かと思えば、時間が経って黒く変色した定置網のマグロが、すごく美味しかったり。銀座の高級鮨店から22時に電話で「いますぐ来い!」と呼び出され、「食ってみろ!」と怒られながら食べさせられ…
定置網のマグロは、少し時間が経つと黒く変色しやすいのが特徴の一つですが、「いいマグロと美味しいマグロは違う」ことを体験したことで、マグロに夢中になっていったのを覚えています。
(ポケットコンシェルジュ より)
お父さんの仕事をただ辿るだけではなく、頭と体と舌と感受性を総動員して、いまの仕事をされているのだと感じるエピソードです。
山口幸隆さん見立てのマグロを食べられるお店は?
以下、一覧になりますが、山口幸隆さんが目利きしたマグロを食べられるのは、やま幸グループと契約しているお店です。予約が取れれば、ぜひいただいてみたいですね。
東京・銀座
東京・赤坂
板前寿司 赤坂店 (pocket-concierge.jp)
東京・紀尾井町
東京・恵比寿
東京・渋谷
東京・青山
東京・新宿
東京・麻布十番
東京・白金高輪
東京・白金
東京・門前仲町
江戸深川 鮨 にしち (pocket-concierge.jp)
東京・吉祥寺
東京・西荻窪
東京・神楽坂
神奈川・横浜
大阪
九州
新潟
北海道
(ポケットコンシェルジュ 2018年調べ)