葉一さんは、ホワイトボードとプリントを駆使して小中高生向けの授業を配信する、教育系YouTuberの先駆けです。
新型コロナウィルス拡散防止のため、全国の学校が休校になり、突然授業がストップした時、多くの子供達や、その保護者達が、葉一さんの授業に救われました。
無償で上質な授業動画を配信し、それに応じたプリントのpdfまで配布する葉一さん。今回は、その人物像に迫ります!
葉一のプロフィール
名前 |
葉一 |
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読み方 | はいち |
生年月日 | 1985年3月11日 |
出身地 | 福岡県 |
居住地 | 群馬県 |
身長・体重 | 181cm |
血液型 | - |
最終学歴 | 東京学芸大学 教育学部 |
所属 |
フリー |
葉一の経歴
葉一の小中学生時代
葉一さんは、1985年、福岡県で生まれました。
小学生の頃は真面目で、ご両親から勉強しろと言われなくても取り組む子だったそうです。ご両親はたくさん褒めるタイプではありませんでしたが、テストで前より良い点を取ると軽く褒めてくれたそうで、そのために勉強したかもしれないということです。
2歳年下の、知的障害を持つ妹さんがおり、共働きのご両親に代わって、土日は葉一さんがつきっきりでお世話をするため、部活を休まなくてはならず、これを「サボっている」と勘違いをされ、最終的には学年全体から悪口を言われるまでのいじめに遭ってしまった葉一さん。
これがきっかけで心に傷を負い、自殺願望が芽生えて自傷行為に及んでしまったというのは、気の毒でなりません。
葉一の受験生時代
高等学校に進学して、葉一さんは、恩師と呼べる先生に出会います。
初対面で「俺はお前らに好かれる気なんかねーから」と言い放ったものの、担当科目の数学では、きれいでわかりやすい板書を披露。褒める時と叱る時のメリハリや、その飾らない姿に、葉一さんはその先生を尊敬するようになったということです。
YouTubeでの授業はその先生を目標としたもので、志望校も専門学校から東京学芸大学へと志望校を変え、高2の冬の模試で偏差値30台の科目は、勉強ができる友達の勉強法を真似て克服し、自分に合う方法だけを残していくスタイルを確立したといいます。
同じ参考書を定着するまで繰り返す方法で、自宅学習だけで偏差値を20も上げ、見事、志望校である東京学芸大学教育学部に合格。これが、葉一さんが配信している授業のスタイルに繋がります。
葉一の大学時代からYouTuberデビューまで
大学で小中の教員免許を取得した葉一さん。ですが、教育実習の際に見た事務作業の多さに、これでは自分がしたい「子供達への精神的フォロー」ができないと感じ、ストレートに教師になること以外の方法を模索しようと考え始めたそうです。
教師にはならずに独立を考え、NPO法人や起業家について社会勉強を始め、自分自身が一度社会に出る必要があること、そして、子供達を精神的にフォローするためにコミュニケーションスキルを高めたいということを強く感じ、新卒で教材販売会社に入社して営業職に就きました。
家を一軒一軒まわって教材を売り込みながら、伝わりやすい喋り方や声のトーン、目線、セールストークなどのスキルを獲得。この頃の経験は、その後のYouTubeでの活動に活かせた面も多いといいます。
その後は個別指導の塾講師として、埼玉県内で複数の教室を持っていましたが、月謝が高く、通わせられない家庭の子供も多いという現状を打破するために、2012年6月から、YouTubeに授業動画の投稿を始めたといいます。
葉一のYouTuberとしての活動
YouTuberとして独立した直後に、HIKAKINさんが全米で話題の日本人YouTuberであるというニュースを聞いて、授業の様子を公開すれば誰でも見れると気づき、翌日には初動画を投稿していたという葉一さん。
最初の7ヶ月は800人ほどの視聴者でしたが、口コミで視聴者数が増加していきました。
中年層以上には「変なことをしてお金を稼いでいる奴ら」がYouTuberであるというイメージであることから、ネット世代の若い教師の招待で講演に赴いた学校で、管理職の先生に嫌な顔をされることもしばしば。
ですが、NHKへの出演などで広い年代に受け入れられ、スマホやタブレットをおもちゃやゲーム機と認識していた保護者達の見方を変えた功績は、高く評価されています。
2児の父となったことで、意識的に褒めることを重視した教育ができるようになり、更に人気の上がった葉一さん。
新型コロナウイルス拡散防止の為に、全国的に休校になった際には、学校や家庭や子供たちの生命線として一気に名を上げ、また、授業の配信の必要に迫られた先生方から、多くの問い合わせを受けて、そのノウハウを惜しみなく伝えたというから驚きです。
葉一の授業内容
現在は、小学生向けに算数、中学生向けに主要5教科、高校生向けに数学Ⅰ・A、Ⅱ・BとⅢの一部を配信しています。
公教育と、塾や家庭教師などの外部のサポートの2本の柱で成り立ってきた日本の教育に、自由に無料で勉強ができる「フリーラーニング」という第3の柱を立て、それが当たり前になる世の中を目指す葉一さん。
学校の授業との相性が悪い子たちをサポートするため、これからも配信を続けていくということです。
葉一の公式チャンネル等
(授業動画の配信)
(動画の内容に沿ったプリントのpdfや、各動画一覧)
葉一/はいち🍀とある男が授業をしてみた🍀 (@haichi_toaru) | Twitter
(公式Twitter)
葉一の著書
「はいちの楽しくなる数学中学1年」
2016年7月15日 文英堂
「はいちの楽しくなる数学中学2年」
2016年7月15日 文英堂
「合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法」
2019年4月2日 角川