星風まどかさんは、宝塚歌劇団宙組に所属する、トップ娘役でしたが、2020年11月30日、宙組から専科への異動が発表されました。
宝塚ファンなら驚嘆するほど、専科への移動というのは異例中の異例。星風さんのプロフィールや人物像を紐解きながら、今回の移動の経緯を辿ってみます。
星風まどかのプロフィール
名前 |
星風 まどか |
---|---|
読み方 | ほしかぜ まどか |
生年月日 | 11月11日 |
出身地 | 東京都国分寺市 |
居住地 | - |
身長・体重 |
身長162cm・体重ーkg |
血液型 | A型 |
最終学歴 | 宝塚音楽学校 |
所属 |
星風まどかの経歴
星風さんと宝塚の出会いは、なんと生まれる前。お母さんが宝塚の大ファンだったということで、「たぶんお腹にいた頃から観ていた」というほど、宝塚は身近な存在だったといいます。
そんな星風さんが、初めて宝塚のショーを観たのは、宝塚大劇場で2008年に公演された、月組の「ME AND MY GIRL」。大劇場でのラインダンスを観て感動し、自分もこの舞台に立ちたいという思いが芽生え、宝塚音楽学校受験を目指したそうです。
厳しい受験と、狭き門を越えて入学した後は、憧れの上級生である南風まいさんに、学校の授業で教えてもらうなど、得難い体験ができたのだとか。
当時の恩師が星風さんをイメージした漢字「円」から、芸名を「まどか」と決め、めでたく宝塚歌劇団への入団を叶えたそうです。
星風まどかの主な出演歴
2014年に、宝塚歌劇団に100期生として入団してからの星風さんの活躍は、目覚ましいものでした。
- 2014年 初舞台 月組『宝塚をどり』『明日への指針-センチュリー号の航海日誌-』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』
- 2014年 宙組『白夜の誓い-グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』 グスタフ(少年時代)
- 2014年『PHOENIX 宝塚!!-蘇る愛-』
ー 宙組入団 ー
- 2015年『TOP HAT』ショーガール
- 2015年『王家に捧ぐ歌』 アイーダ(新人公演初ヒロイン)
- 2015年『相続人の肖像』イザベル(バウ初ヒロイン)
- 2016年『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』 エミリア・バッサーノ、新人公演:エリザベス・ケアリー(ベス)(本役:伶美うらら)
- 2016年『ヴァンパイア・サクセション』(ルーシー・スレイター 東上初ヒロイン)
- 2016年『Bow Singing Workshop〜宙〜』
- 2016年『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 ルドルフ(少年)、新人公演:エリザベート(本役:実咲凜音、新人公演ヒロイン)
- 2016年『バレンシアの熱い花』 マルガリータ
- 2017年『王妃の館-Château de la Reine-』 ミチル、新人公演:ディアナ(本役:伶美うらら)
- 2017年『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』テス/侍女テス バウヒロイン
- 2017年『神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜』 皇女オリガ、新人公演:ラッダ(本役:瀬音リサ)『クラシカル ビジュー』 初エトワール
ー 宙組トップ娘役時代 ー
- 2018年『WEST SIDE STORY』マリア トップお披露目公演
- 2018年『天(そら)は赤い河のほとり』 ユーリ・イシュタル、新人公演:詠美(本役:天瀬はつひ)/姫『シトラスの風-Sunrise-』 大劇場トップお披露目公演エトワール
- 2018年『WEST SIDE STORY』マリア
- 2018年『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』 玉藻前/妲己/祭禮の女『異人たちのルネサンス-ダ・ヴィンチが描いた記憶-』 カテリーナ
- 2019年『黒い瞳』 マリア・イヴァーノブナ(マーシャ)
- 2019年『オーシャンズ11』 テス・オーシャン
- 2019年『追憶のバルセロナ』イサベル『NICE GUY!!-その男、Sによる法則-』(全国ツアー)
- 2019年『El Japón(エル ハポン)イスパニアのサムライ-』 カタリナ
- 2020年『FLYING SAPA-フライング サパ』ミレナ・ブコビッチ
星風まどかが専科に異動する意味は?
2020年11月30日、星風まどかさんの専科への異動の報に、宝塚ファンは阿鼻叫喚しました。
宝塚では、組から組への異動を「組替え」と呼び、それ自体は時折行われることなのですが、組替えの間に専科を挟むのは、異例中の異例。
宝塚における「専科」とは、特定の組に所属しない、一芸に秀でた団員の集まりで、いぶし銀の輝きや渋さを表す黒からグレーをテーマカラーとする、宝塚歌劇団の中でも異色の集団です。劇団ウェブページでは、濃い紫や赤を使用されたりもしますが、そのミステリアスさから、隠れファンが多いのが専科。
元々は「舞踊専科」「演劇専科」「声楽専科」「ダンス専科」「映画専科」などに分かれていましたが、現在は専科としてひとくくりにされており、各組の公演には特別出演として出演するほか、専科性だけの公演も稀に行われています。
歌劇団の生徒は定年になると退団しますが、特別顧問の松本悠里・轟悠と、理事の英真なおきは例外的に退団せず現役を続けるなど、異例尽くしのこの専科。
トップの娘役が専科へ移るのは、近年では異例で、直近では真琴つばささんの相手役だった壇れいさんが、真琴さんの退団後に専科へ移ったのが最後です。ただ、この場合は、相手役を失っての異動。
この発表を、宝塚ファンは、どう見ているのでしょうか。
星風まどかさんの異動への、ファンの反応
星風まどかちゃん、専科に移動…???てことは花か月に行く前のための移動か?
退団じゃなくて本当によかった!!ってゆう気持ちもあります
舞台でまたまどかちゃんの姿を見れるなら、どこへ異動しても安心だ、、、
星風まどかさん専科に異動になるのね嬉しいよな寂しいよな複雑な気分。いろいろ考えてしまうし、アナスタシア見た後だからなおさら、、めちゃくちゃ寂しいけど、専科異動がプラスでありますように
そしてまたどこかの組で、トップ娘・ヒロインとしてトップスターの隣にいるまどかちゃんを見れますように
ファンに愛されている星風さん。
次の公演は、
- 2020年11 - 2021年2月、『アナスタシア』アーニャ