小濱英之さんは、ガテン系を中心としたプロの職人が利用するショップ「ワークマン」を擁する、株式会社ワークマンの代表取締役です。
女性の職人どころか、一般の女性にもワークマンの商品を手に取らせた敏腕社長。今回は、そんな小濱さんの経歴や戦略など、その人物像に迫ります!
小濱英之のプロフィール
名前 |
小濱 英之 |
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読み方 | こはま ひでゆき |
生年月日 | 1969年7月8日 |
出身地 | 群馬県 |
居住地 | ー |
身長・体重 | ー |
血液型 | ー |
最終学歴 | 高崎商科短期大学商学科 |
所属 |
株式会社ワークマン 代表取締役社長 |
小濱英之の経歴
1990年(平成2年)3月 株式会社ワークマンに入社
2003年(平成15年)5月 商事部長代理に就任
2009年(平成21年)5月 商事部長に就任
2014年(平成26年)6月 役員待遇商品部海外商品部長に就任
2016年(平成28年)6月 執行役員商品部長に就任
2017年(平成29年)3月 執行役員スーパーバイズ部長に就任
2017年(平成29年)6月 取締役スーパーバイズ部長に就任
2019年(平成31年)4月 代表取締役社長に就任
ワークマンは、どんな会社?
株式会社ワークマンは、群馬県伊勢崎市柴町に本社を置く、プロ職人向けの商品を中心とした商品を扱う企業です。
総合スーパーのベイシア、ホームセンターのカインズ、コンビニのセーブオンなどを擁する、流通大手ベイシアグループの一員であり、現場作業や工場作業向けの作業服・関連用品の専門店としては日本最大手。
関東地方を中心に、日本全国にフランチャイズで展開している、ガテン系チェーンストアです。
現在のキャッチコピーは「やる気ワクワク、ワークマン」ですが、吉幾三さんのCMの「行こうみんなのワークマン」も印象的ですね。
小濱英之の社長就任の経緯
小濱社長は2019年2月、本社がある群馬での展示会の折に、当時社長をしていた栗山清治前社長から、次期社長から後任に推すことを聞かされたといいます。
「ワークマンプラスが誕生し、会社が生まれ変わる時期に来ている。経営トップも若返りを図る必要がある」
ワークマンの商事部(現在は直販部に改称)で、店舗のないエリアのフォロー(直接注文品の発送)やグループ会社向けのユニフォームの納入を担当し、スーパーバイザーを経て、手袋、カッパ、作業小物のバイヤーを7年近く務めていた小濱さん。
再び商事部に戻り、10年ほどリーダーを務た後、栗山さんが社長に就任したのとほぼ同じタイミングで商品部に異動となり、新設された商品部海外商品部の部長になりました。
そこでアウトドア関連の商品開発を進めた後、執行役員、取締役を経て、代表取締役へ。
商品部時代の上司も栗山前社長で、そのアドバイスを受けながら、必死で勉強したといいます。
小濱英之の海外商品部での体験
小濱さんが大躍進した、海外商品部時代。
なんのツテもない異国の土地で、言葉も喋れず、工場を探すのが難しかったそうです。
中国の大きな交易会に出かけ、質問事項を中国語でまとめた表を片手に、工場らしきところを何件も手当たり次第回って、その中から協力工場を発掘したんだとか。
今でこそ100近い海外ベンダーとの取引実績がありますが、当時は本当に苦労したそうで、当時のパートナーの中には、今も続いているところが何件もあるといいます。
小濱英之の、アウトドア部門での挑戦
ワークマンプラスは、既存店の客数アップを目的に創設されましたが、既存の顧客層のうちで客数アップを実現するのは難しく、一般客に客層を広げることに。
現場作業者向けに開発された、高機能の防水防寒商品「AEGIS(イージス)」が、バイク乗りや、釣り人にも利用されているという話から、現場の人達だけでなく、一般の人達にワークマンを知ってもらいたいという思いで、ワークマンプラスを広告塔にしたそうです。
徹底した商品の差別化と、他社にない低価格、高機能の商品開発に至ったのは、
ワークマンにしかない商品を作るため、どこも取り入れていないものを、既存のワークウェアにプラスして開発するよう考えたため。
そのきっかけとなった防水防寒商品「AEGIS」がアウトドアで利用されているのなら、その分野での特徴的な機能をプラスしてはどうかと考えての事だそうです。
まずは素材の開発から
「180度開脚しても突っ張らない」
「突っ張らないから、あと1ミリ、腕が伸びる」
アウトドア雑誌では、そんなキャッチコピーと共に紹介される、前述の「AEGIS」シリーズ。これらの機能を可能にしているのが、この商品のために開発された、ストレッチ素材でした。
このストレッチ素材を使って「突っ張らないレインスーツ」を開発したところヒットし、ストレッチ素材を使った商品開発が結果を出したことで、元々の商品の機能性に、アウトドアやスポーツ向けウェアのいいところをプラスして、まだ世にないものを作れる、と確信したそうです。
リーマンショック以降、現場では作業服の支給が減り、個人で用意するのが当然とされていました。そんな時、若い作業員や、女性の作業員は、自分の体にフィットした、スタイリッシュに見えるものを求めました。それが、ワークマンの当社の新しいラインナップとマッチしたんですね。
ロードサイドで展開する、小濱英之の新たな戦略
新規にロードサイドに出店したワークマンプラスについて、小濱さんは、このように語っています。
一般客には売場の70%、職人には90%が自分の売場に感じるようになっており、しかも売上は平均的な実績値をどちらも上回っています。そういう意味では、客層を広げたことがプラスに働いていると思います。
しかし、女性客が増えて、「俺たちのワークマンではなくなってしまった」という声が少なからずあるのも事実です。われわれのメーンのお客さんは「職人」であることに変わりはありませんから、職人たちの客離れが起こらないように、売上が伸びているからといっても、データ分析は欠かしません。
俺たちのワークマン、と言わせる魅力があるのは、すごいですよね。
公式サイト
www.workman.co.jp
まとめ
高機能と安価の両方を備えた魅力的な商品で、職人と女性の心をガッチリ掴んだワークマンと、その指揮を執る小濱さん。
これからも注目です!